カイロプラクティックとは

カイロプラクティックの歴史について

アメリカにD.Dパーマーという、磁気治療を行っている男性がいました。

1895年9月18日、彼の召使いのハービーリラードの背骨を触っている時に、大きな隆起があることに気づきこれを押してみたら大きな音と共に背骨が動きました。

 なんと17年間も耳が聞こえなかったのがその事によって聞こえるようになったのです。 この出来事をきっかけにカイロプラクティックは誕生したと言われています。

D.Dパーマー

その後、この技術体系はギリシァ語のChier(手)とPrakticos(なされた)からとったChiropractic(カイロプラクティック)と名付けられました。 カイロプラクティックとは「手によってなされた」という意味です。

D.Dパーマーはカイロプラクティックの学校を設立して、息子であるB.Jパーマーを中心としてその哲学、科学、芸術は引き継がれ多くの人たちの努力と研究の結果、世界中から学ぶ人々が集まってきました。

現在は欧米を中心とした40カ国で法制化されていて、WHO(世界保健機構)でも認められている施術法です。 日本では民間療法としての位置づけになりますが、アメリカやEU諸国では国家資格として認められています。

サブラクセーションについて

サブラクセーションとは、カイロプラクティック用語で脱臼より少ない1つ1つの背骨の変位のことで、正常な位置からズレることで、神経の圧迫を起こして脳からの神経伝達が阻害されている状態を指します。

もっと簡単に説明すると、1つ1つの背骨や骨盤のズレや歪みのことを指します。

脳への継続した過度の精神的、肉体的ストレスや突発的な肉体への衝撃や損傷は神経を介して、身体の筋肉の緊張をもたらし、それが背骨や骨盤のズレや歪みに発展します。

 なぜならそれらの刺激は、脳によって意識的だったり、無意識的だったりして脳で処理されるからです。

特に上部頚椎(頸椎1番、頸椎2番)のズレは、脊柱管を狭窄して脳幹の延髄を圧迫します。 延髄には、自律神経の中枢である呼吸や血管や消化器系などの運動中枢に影響を及ぼします。

サブラクセーション

自然治癒力について

カイロプラクティックの施術で骨盤や背骨を調整することによって、身体の様々な痛みが取れたり、不調が改善していくのは、患者さん自身に元々備わっている自然治癒力が高まるからです。

骨盤や背骨を矯正するのはカイロプラクターですが、怪我や病気などの不調をなおすのは患者さん自身の自然治癒力なのです。

私たちの身体は、背骨の中にある脊髄や脳がコントロールしています。

脊髄や脳は身体の中枢神経であり、その中には脳脊髄液(髄液)が流れています。

 脳脊髄液は無色透明な体液でスーパーに行くと豆腐がパックに入れられて売っていますが回りは水に満たされて衝撃でつぶれないような構造になっています。 私たちの身体の脳や脊髄も同じように脳脊髄液で守られています。

この脳脊髄液の循環を良くすることが、カイロプラクティックの目的でもあります。

脳は偉大な司令塔!!

中枢神経

自分ではあまり分かりませんが、私たちの身体は脳が管理しています。

例えば呼吸や心臓の拍動や食べ物の消化などは、脳が勝手にやってくれていますが意識することはないと思います。 つまり脳が呼吸や血流や食べ物の消化に関わる自律神経をコントロールしているからです。 内臓も脊髄を介して脳が関与しています。

脳は偉大な司令塔と言えると思います。

カイロプラクターは、骨盤や背骨や頭蓋骨を調整する事で「自然治癒力」の回復と「神経伝達の働き」を良くすることで、身体の痛みや不調を取り除き病気になりにくい身体を提供するのが仕事と言っても良いと思います。

カイロプラクティックを定期的に受けて頂くことで、症状の改善や不調を取り除くことは勿論再発防止や健康維持につながります。